『ブラス・アンド・バンブー』(ST-702)

¥1,500

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説明

第二次大戦後、日本ではアメリカの文化が
大量に入って来るようになりました。
そして、昭和30年代には和洋のスタイルが合わさり、
独特なムードをかもし出すような、モノや芸術も、
新たに出現し始めます。
それをアメリカの音楽業界で、いち早く取り入れた一人が、
日系2世のアメリカ人音楽家のタク・シンドでした。

ここに当時のヴィンテージ・レコードの音として
御紹介するのは、彼がアメリカの
キャピトル・レコードからデビューした1960年の
アルバム『ブラス・アンド・バンブー』です。

日本とアメリカの音楽の楽しみを合体させた
オリエンタルなムードを表現する企画として、琴や三味線、
尺八、雅楽で使う楽太鼓などの和楽器と、ゴング等の
いくつかの東洋楽器が演奏に用いられました。

このアルバムは当時アメリカでヒットし、かなり売れたそうです。
演奏には、タク・シンドの仕事仲間である
ミルト・バーナート、カンドリ兄弟のコンテ・カンドリと
ピート・カンドリ、シェリー・マン、バド・シャンクほか、
ジャズで活躍している一流ミュージシャン達も参加し、
琴と三味線の演奏には日本人の奏者も加わっております。

エキゾチックなムードの「キャラバン」から始まり、
オスカー・ハマースタイン2世とリチャード・ロジャースの
ミュージカル『南太平洋』からの「バリ・ハイ」を
魅惑の女性ヴォイスで妖しいムードに仕立てた演奏、
1950年製作のアメリカ映画『サムソンとデリラ』からの
「デリラの歌」などがあり、香港を舞台にしたメロドラマの
アメリカ映画『慕情』からの感傷的なテーマの後、
アルバム・タイトルにもなっているタク・シンドが作曲した
オリジナル曲「ブラス・アンド・バンブー」にて、
このアルバムのラストを飾ります。

このアルバムに、彼が伴奏を受け持った、
女性のスター歌手による録音を1曲加えました。

曲目:
キャラバン / ポインシアナ
黄色い月 / スカイラーク
ノー・プレース・トゥ・ゴー / バリ・ハイ
デリラの歌 / フラミンゴ / あかりが見えた
ランプ・イズ・ロウ / 慕情
ブラス・アンド・バンブー、他(全13曲)

演奏:タク・シンド楽団(曲間含む合計:38分09秒)









(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます。音質は製品と同じではありません。)