説明
例えば、マントヴァーニ、あるいは
パーシー・フェイス楽団など、
大きなレコード会社が潤沢な資金を使って、
大々的にアーティストを知らしめる広告を出し、
活躍の場である国を超えてまでも、
レコードが売り出されていたような
アーティスト達よりも、
そのようなチャンスが得られなかった
「知られざる」アーティストの方が、
圧倒的に多かった訳です。
ここに御紹介する楽団も、そのチャンスが
得られなかったアーティストのひとつでありますが、
だからといって、作品の質が低い訳でもない
ことは、このアルバムを聴いていただければ、
御納得されると思います。
このアルバムは、彼名義のおそらく唯一?のもの
と思われ、どういう訳か、レコード会社は
当時、正式な発表(発売)をしていないようなんです。
レコード番号などの形式から、
自主制作ではないと考えられますが、
製造枚数も凄く少なかったようです。
レコード番号からすれば、
発売は1950年代になりますが、
録音の時期は分らず、発売年よりも古い事は
確かですけれど、
マスター・テープは既に焼失しているらしいので、
長い年月に加え、録音情報そのものも
レコード会社には存在していないかも知れません。
また、このアルバムの全ての楽曲は、
楽団リーダー自身が作曲しているので、
既成の楽曲は登場せず、その点でも、
これらの録音、そして楽曲は非常に珍しく、
貴重な作品でもあります。
“暖かさと優しさに満ちた
複雑で感動的な音楽の体験・・・あなた様が
探しているかも知れないムードは何でも。
この音楽は、あなた様のためにある。”
という旨で説明された、知られざる楽団の
貴重なアルバムをお楽しみいただきたいと思いました。
ロマンティックで素晴らしい作品です。
こちらも当方の復刻CDには初登場のアーティスト。
曲目:
ヴァイオリンズ・アー・ブルー / 他
(曲間含む合計:30分09秒)
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