『恋の語り』(ST-568)

¥1,400

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説明

星空の下で恋を語り合う時、こんな素敵な音楽が
あったなら・・・ということで選曲された当1960年代のアルバムは、
(商業上の)ムード・ミュージック正統派として
現在でも人気ある楽団のひとつが、
美しいストリングスで演奏します。
意図するところは

「美しい星空の下で、心許せる人と一緒に過ごせるような時間」と
置き換えても良いでしょうか。

これら美しいアレンジと豪華なストリングの演奏で、
ゆったりとした夢見心地のひとときを
御堪能いただきたいと作らせていただきました。
音質調製されたCD音源にはない、アナログ・レコード特有のノイズと、
やわらかい耳当たりが、さらにレトロなムードを引き出します(笑)

最初は、スペイン風のイントロから始まって、
コンチネンタル・タンゴの名曲「ジェラシー」が展開されます。
曲名通り、恋の嫉妬にまつわる悩みの表現ですが、
面白く演奏されています。
そして、熱帯地方に生息する鳥のフラミンゴとともに、
南の島の風景になり、南国ムード溢れる、素晴らしい情景が
浮かぶような演奏に包まれます。

やがて、ナイチンゲール(別名:サヨナギ鳥)という曲が登場します。
可愛らしい愛の歌をうたう小鳥だそうで、
ルンバの王様と呼ばれていたザヴィア・クガート
(『SP盤カフェ』EW-392 他で御紹介)とジョージ・ロスナーの
共作で作曲されました。

続く演奏は、お別れを意味する「アディオス」で、
アルバムのA面が終了し、一時の“さよなら”となります。

そして、7曲目の「月下の蘭」にて
「美しい星空の下で、心許せる人と一緒に過ごせるような時間」
の再開(再会)。
こちらは1曲目のジェラシーと対になるように、タンゴの名曲
となっています。
1933年のアメリカ映画『空中レヴュー時代』
(本邦公開:昭和9年)に使われ、
ダンス・コンビのフレッド・ステアと
ジンジャー・ロジャースが、劇中でタンゴを踊りました。

フランス・ブラジル合作で1959年製作の
映画『黒いオルフェ』(本邦公開:昭和35年7月、
昭和40年9月)からのテーマも登場。
ボサ・ノヴァの作曲家兼ギター奏者、ルイス・ボンファが
音楽を担当し、この曲のヒットにより
ボサ・ノヴァが大流行しました。

今度はハワイの常夏の楽園ムードになり、
メキシコ原産のクリスマスの花(ポインセチア)が出て来ます。
ロシアの作曲家ボロディンの歌劇から書き換えた、
美しい情景の曲に、うっとりするような、ひとときを経て、
再びお別れの曲が巡って来ます・・・それは、

日系二世のアメリカ人作曲家、Tak Shindo氏も
部分的なスコアを残した日米親善ドラマで、
1957年製作のアメリカ映画
『サヨナラ』(本邦公開:昭和32年)のテーマ。

作曲はアーヴィング・バーリン。
てっきり、「ジョワ〜ン!」みたいな、ゴングや
ドラ等が出て来るのかと思いきや、
美しいストリングスにて、
「恋人との、しばしお別れの挨拶」で終わります。

曲目:
マナクーラの月 / ナイチンゲール
月下の蘭 / フラミンゴ
イパネマの娘 / ジェラシー
黒いオルフェ / ポインシアナ
ストレンジャー・イン・パラダイス
珊瑚礁の彼方 / アディオス
サヨナラ

(曲間含む合計:37分12秒)







(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます。音質は製品と同じではありません。)