説明
ひとことで申せば「奇怪な盤」なのかも知れませんけれど・・・
どれもが実際に過去に録音され、レコード化された作品です。
映画やドラマなどで、男女の甘い恋愛を表現するのに
ロマンティックな「ムード・ミュージック」が使われ、
失恋の場面には悲しい「ムード・ミュージック」が用いられ、
愛する男女の抱擁場面などに使われる、または
その描写を連想させる「ムード・ミュージック」は、
『ピンク・ムード』とも言われていました。
呼び名はともかく、何かの作品のために用途が考えられ、
様々な録音が作り出されてきました。
ここでは、それらを考察するための実際の資料として、
4種類の(しかも滅多に見つけることの出来ない程に希少な)録音を
収録させていただきました。
このCDジャケットに、収録させていただいた1作品の現物の
レコード・ジャケットを写真で使わせていただきました・・・
特にモザイクをして隠すようなものではないと思いますが、
最近はうるさく言われる時代ですので、
一応、ここでお見せしている分には処理をしています。
なお、18歳未満の方は御注文なさらないでください。
1種類目(1曲のみ)は、一般的な「ムード・ミュージック」です。
性行為を医学的に解説した昭和40年前後の著書などに、
付録としてソノシートが付けられていました。これも、その実物音源です。
2種類目(9曲収録)は、昭和30年代に『ピンク・ムード』と
言われていたスタイルです。恋人に対する呼びかけや、
快楽の声などを音楽に重ねた形で入れたもの。
当時の酒場などで、こんな実演がされていたのかも知れませんが、
ラジオ番組として作られていたものもあります。
3種類目(2つのトラック、各1分位ずつ収録)・・・1960年代、
アメリカの風俗雑誌などの広告に載せ、
通信販売専門で売られていたアメリカのレコードの一つです。
医学博士の説明では、ボクシングやレスリングに通じる闘争行為に、
無意識的な性的衝動の快楽があるとのことで、
拷問(といっても作り物ですが)の様子が録音されています。
最近では「ダメージ・ヴォイス」という言い方もあるようで、
性的な興奮を誘うといわれています。
レコードには女性も男性も問わず、2人3人いっぺんに叩いているもの、
ムチ以外に鉄パイプや鎖で叩く録音も収録されておりますが、
ここでは若い男性と女性の拷問を1トラックずつ入れました。
バカバカしくなって苦笑いしてしまうかも知れませんが・・・???
4種類目(全部で約20分)は「医療用」とされた音楽です。
日本の医学博士が監修した「性行為の指導」をするための
音楽とのことらしいですが、用途はともかく、
他に類のない変わり種の音楽です・・・声の類は入っていません。
用途を知らずに鑑賞すれば、きっと怪奇映画のサントラにでも
思えるような不気味さを感じるでしょう(笑)
この作品の試聴は許可されていません。
収録曲目:
愛のよろこび
殺られる〜彼奴を殺せ〜真夜中のブルース
東京26時、夜をあなたに〜魅惑のワルツ〜誘惑〜夜は恋人
ジャングルの幻想〜さまよえる美女
肉体の犠牲1 / 肉体の犠牲2
愛のリズム1〜3 / 愛のリズム4(a)〜(b)〜(c)
(曲間含む合計:約53分46秒)
※アーティスト名は非公開ですが、製品には記載しています。
ただし、演奏者が不明な録音もあります。
☆
以下は、御試聴に注意してください。ヘッドフォンを推奨します・・・
(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます。音質は製品と同じではありません。)